幼なじみのキス




ガチャ――――。


いきなりリビングのドアが開いた。



「よぉ、春。」


健はそこらへんのモデルに負けないくらい顔はいい。


くやしいけど・・・・・




高校はあたしと一緒。



健はそんなに頭は悪くないのに、何故かあたしと同じ高校を受験した。


学校では、ファンクラブはないけどすごいモテる。



しかも、運動神経もかなりいい。




部活は陸上部。

2年生なのに、先輩を超して1番足が速い。





なにもかも完璧かも・・・。


「よぉ、健。」


あたしはそんな健が憎たらしくて真似して返してやった。



そしたら、頭をポコッと叩かれた・・・。



「痛いー!」

「天罰だ。天罰。」


そう言って健は軽く舌を出した。




こんな顔をあの健大好きっ子達がみたら・・・・



あぁー恐ろしい・・・・。



そんな事をしてると、健が美香ちゃんママに思いっきり叩かれた。


「いってぇ!!!なにすんだよっ!!」


「春ちゃん叩いてんじゃないわよ。アホ健。早く荷物キッチンに運んでよー。」



その様子を見てあたしは笑った。


するとやっぱり健に叩かれた・・・。



あたしも仕返しをしようと足を伸ばしたけど、簡単に避けられた。



く・・・悔しいーーー!!!





< 7 / 47 >

この作品をシェア

pagetop