幼なじみのキス
ガチャ――――。
いきなりリビングのドアが開いた。
「よぉ、春。」
健はそこらへんのモデルに負けないくらい顔はいい。
くやしいけど・・・・・
高校はあたしと一緒。
健はそんなに頭は悪くないのに、何故かあたしと同じ高校を受験した。
学校では、ファンクラブはないけどすごいモテる。
しかも、運動神経もかなりいい。
部活は陸上部。
2年生なのに、先輩を超して1番足が速い。
なにもかも完璧かも・・・。
「よぉ、健。」
あたしはそんな健が憎たらしくて真似して返してやった。
そしたら、頭をポコッと叩かれた・・・。
「痛いー!」
「天罰だ。天罰。」
そう言って健は軽く舌を出した。
こんな顔をあの健大好きっ子達がみたら・・・・
あぁー恐ろしい・・・・。
そんな事をしてると、健が美香ちゃんママに思いっきり叩かれた。
「いってぇ!!!なにすんだよっ!!」
「春ちゃん叩いてんじゃないわよ。アホ健。早く荷物キッチンに運んでよー。」
その様子を見てあたしは笑った。
するとやっぱり健に叩かれた・・・。
あたしも仕返しをしようと足を伸ばしたけど、簡単に避けられた。
く・・・悔しいーーー!!!