泡夏
その事に肩を落としながら、
俺は歩きだした。
「おい、貴樹
いいのかよ。明菜ちゃんモロお前と行きたそうだったぞ。
しかも、なかなか可愛いときてる」
彼方と他の友達らが羨ましそうに言った。
「いーの。あーゆの苦手だし」
それに
美月のほうが10000000000000倍も可愛いし。
そこまで考えて、俺はおでこをおさえた。
どーしよ。
まだ会話もまともにしてない子に
この俺がこんなに夢中になるなんて。
やべーよ。
美月のメアドとかも聞いてないし。
てか、
百練磨の男と呼ばれた俺が何テンパッてんだろう。