泡夏

不安定


十六のアタシは



どこか
冷めた目で世の中を見ているのに、



胸の中では



真実の愛に憧れていた。







明菜と別れ、
家についてから真っ先に
自分の部屋に駆け込んで、
ベットに顔をうずめた。



階段を駆け上がった時
母が何か言ってた気がするが、

それすら耳に入らなかった。




先輩と会ってしまった事を考えると、
顔が熱くなった。


でも、すぐに
明菜を思い出して

胸が痛くなった。








< 16 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop