泡夏
「秋兄さんオハヨー」
店に着いてから、
開店の準備をしている
秋兄さんに挨拶した。
「おはよう」
秋兄さんは顔をあげて微笑みながら言った。
秋兄さんは昔から私には甘いので、
大好きだ。
その後、10時に店を開けて
続々と常連さんがやってきた。
「おう、美月ちゃん
コーヒー一杯くれや」
店に入って言って来たのは常連さんの田中さん。
最近髪の毛が薄くなったとぼやく50歳ぐらいのお爺さんだ。
何故か私がシフトはいっているときは必ず来る。
秋兄さんが言うには
なんでも、私が家を出た田中さんの娘に似てるそうだ。