泡夏
「あら、今の時代は進んでるのよ」
母がさらに言う。
「ちょ、変な事言わないでよ」
それ言ったら、火に油をそそぐもんだよ!
てか、私を置いて会話しないでよ。
「なァにいィ」
ほら、父の目が釣りあがった。
「父さん、母さんやめて。
これから髪の毛結うから出っていってよ」
「お母さんがやってあげるわ。
ほら、貴方はいつも邪魔するから出て行きなさい」
父はションボリ肩を落として部屋から出て行ったのだった。