泡夏

次の朝、学校に着くと私は目で明菜をさがした。


「美月、おはよー!」

「うん」

「昨日どうだった?」

私は、うつむきながら、小さい声でいった。

「昨日?
ああ、貴樹先輩のこと?

昨日急に用事できちゃてさァ、先に帰ったから言えなかったんだよね」

「そう・・」








「でも、明日で夏休みだから、今日こそは言うよ!!」


「頑張って」

そう言って、笑顔を作る自分が嫌だった。










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