泡夏

明菜が来た後、貴樹先輩の友達らしき人達も着々と来た。


貴樹先輩、明菜、私、貴樹先輩の友達2名で合計5名の大人数になった。


「貴樹先輩、何食べます?」

と屋台を指しながら言う明菜。


明菜の好意はあからさますぎるので、きっと貴樹先輩の友達方も気づいてるだろうなと、思って先輩方をチラと見た。

そうすると、先輩の一人が私を見てたので目が合った。

「美月ちゃんだよね?あ、覚えてる?明菜ちゃんが校門で誘ってる時、貴樹の後ろにいた一人だよ。

俺、村田彼方っていうんだ。よろしく」

そう言ってニッコリ笑った。

なんとなく、見覚えある顔だなってジッと見つめてると、グランドで、野球部のユニフォームを着ている姿を見た事があったことを思い出した。


「村田先輩は確か野球部のキャッチャーをやっていますよね」

そう私が言うと、

「俺の事知ってたんだ。嬉しいなぁ。そう、コイツの女房役やってんだよ」

と、貴樹先輩を指差した。





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女房とは野球上ではキャッチャーの事を指します。

ちなみにピッチャーは旦那です。

バッテリーで夫婦のわけなのですよ。




















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