泡夏
「それ・・本気ですか?」
驚きすぎて、私はあえぐように言った。
じっとり背中に汗をかき始めた。
「本気だよ。
絶対、美月を幸せにするから、ずっと俺の傍にいて欲しい」
眩暈がした。
彼はなんて強烈で、甘い言葉を吐くのだろう。
心臓が彼の言葉でからめとられる。
もう、逃げられない。
そんな気がした。
「ずっと・・・って?」
「ずっとだ。一生一緒にいたい。
そんな事を思うのは美月が始めてだよ」
彼は私の顔を覗き込んで、うったえかけるような瞳で私を見つめた。