泡夏
つまり、ブチ切れたわけである。
「誰が、アンタの物だって!?いつもそうやって我儘ばかり!!私が明菜を思ってどれだけ我慢したと思ってるの!!」
私は明菜の顔を拳で殴り飛ばした。
「な・・・・・殴られた!!?
うわ~ん、親にもこんな仕打ちうけたことないよ~!!
明菜を殴るなんてェ!
警察呼んでやる!センパイにも、美月がこんな悪女だって言ってやるんだから!!」
「フン、呼べば。貴樹にも言えばいいし!」
私は鼻を鳴らすと明菜を振り返らず、颯爽と歩きだした。
なんか、すっごく爽快な気分で、今まで、いろんな事に怯えていた自分が馬鹿みたいだった。