泡夏

自分の自宅に帰ると、ドアを開けたお母さんが私を目を丸くして見た。

「どうしたのその格好!?」

そう言われ私は自分の酷い格好に気がついた。


なにせ、大股で歩いた上に、途中で緩んできた結んだ髪をおろして、髪を振りながら歩いたので浴衣はグッチャグッチャだし、髪は貞子みたいになってるはずだ。


「ちょっと戦争をしたからね」


私はそれだけ言うと、自分の部屋に行き、浴衣をほどいた。

帯を解くと、お腹への圧迫がなくなって楽になった。


「涼しいー!」

下着のまま、ベットにたおれた。

窓につるされた風鈴の涼しげな音と共に風が窓から流れこんでくる。










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