泡夏
その後、私は親に気づかれないように彼を自分の部屋にあげた。
エアコンをかなり低く設定してから私は素早く布団の中にもぐりこんだ。
「貴樹、早く」
「まいったな。・・・自分の理性を保つ自信がないよ」
そう言いながらも、彼は私の横にもぐり込んで来てくれた。
エアコンのせいで寒くなってきた。
私は貴樹の背中にひっついた。
「こっち向いてよ」
「それはできないよ。絶対襲ってしまう自信があるからね」
「それでもいいからっ」
私はとにかく彼に抱きしめて欲しかった。