泡夏

仮面

said 貴樹

十七の俺はいつも仮面をかぶっていて、
素顔を知られるのが怖かった。

時々不安なんだ。
そして鏡の自分に問いかけるんだ。

俺、ちゃんと笑えるかって。







「貴樹!!帰ろうぜ」

いつもつるんでいる奴らが来た。


了解の返事をだしながら思った。

ホントの俺は何処にいるんだろうなって。


親が望んでいる高校に行き、
先生たちに言われて、クラス委員長にもなった。



いつも大人の言うとおり生きてきた。



友達とも上手に付き合って。



一般的にこうゆう奴を世渡り上手と言うんだろうな。


でも、

なんでだろう



仮面をかぶるたんびに



ムシャクジャして





どうしようもなく

叫びたくなるんだ。













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