泡夏
校門を出ようとすると
茶髪オンナが出てきた。
「あ、あの貴樹先輩」
あぁ、またいつものか。
オンナ達はよく仮面の‘貴樹’にほれる。
誰も上辺しかみてくれない。
仮面の下でそんな事を考えている俺だったけど、
すぐに作り笑いをした。
「どうしたの?」
「今度の夏祭り一緒に行ってくれませんか?」
俺は不意にそのオンナの後ろにもう一人いることに
気がついた。
告白される時とか
オンナが友達をつれてくるのは珍しいことではない。