†Orion†〜Nao's Story〜


翌朝。

あたしは緊張のあまり、眠れないまま朝を迎えた。


いつものように、二番目に早起きしてキッチンへと行く。

昨日お父さんが帰ってきたのは、深夜で。

あたしはベッドのなかで、お父さんの「ただいま」という声を聞いた。



「おは……」


「なっ、奈緒ーっっ!!!!」


「!?」



キッチンには、いつものようにお父さん。

なんだか騒がしいな。

それにしても、ほんの少ししか寝ていないはずなのに、朝から元気だこと。



「どうしたの……って、ちょ、ちょっとっ!?」



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