解き放つ時。
なんて言ったらいいかわからない。慰めの言葉なんてなんの役にも立たない。ただの安い言葉になってしまうだけだ。そうただの同情に…



「本当のお父さんは、アタシが生まれてすぐ事故で亡くなったらしいです。だからなんの記憶もありません。ずっとお母さんと二人で生きてきて、アタシが中学2年生の時突然、お父さんになる人だよって紹介されて。お母さんが幸せなら良いと思ったから反対はしなかった。でも、再婚して2年経った時、お母さんは殺されました。義理の父の手によって…」
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