切ねぇよ
「おなかいっぱい〜、みく、さんきゅ!」

部屋にもどったらまた二人でゴロゴロする。

「太る〜やばいやばい」

「だね。ちょっとトイレ」

「あ、そこの角だよ〜ユキ」

「はいはーい」

「ごゆっくり♪わらっ!」

ジャー。

用を済ませるとなぜか急に外に出たくなった。ユキはそっとマンションの廊下に出て廊下から空を見あげる。
「さむっ」
こんなとき、誰かの手がほしくなる。あたためてくれるような、手。

テツヤからのメールはない。
センター問い合わせをしてみる。
受信 0件
その文字に急に寂しさを感じた。


…電話。
電話してみようか。
ちょっと、声聞く位いいよね。…

ユキは思い切って電話をかけてみる事にした。

プルルルー
プルルルー
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