切ねぇよ
ユキは、正月にテツヤにメールを送ったこと、テツヤ電話をしても出てくれなかったことを話した。


「んっ…!まじでっ!」
ハナはてりやきバーガーを頬張りながらも、ときどきあいづちをうちながら真剣にユキの話を聞いてくれていた。

「…ってことなんだ‥」
そうして言いおわるとユキはジュースをごくりと飲んだ。

「あのね、ユキ。あたしユキに話さなくちゃいけない事がある。」

てりやきバーガーの最後のひとくちまできれいに食べおわったハナが、ゆっくりと口を開いた。
ハナの真剣そうな顔に、ただごとではないような雰囲気を感じて、ユキは
「うん、話して?」
と小さな声でつぶやいた。
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