切ねぇよ
会いたいのに、
会ったらいけないというキモチも同じぐらいにある。
もぅユキはしんどくて、休みたかったけど、休む前に
「勉強しなきゃ…」
と思いふらふらになりながら受験勉強をする。
そんなことを続けていたら、おかしくなるのも当然だ。
テンションが急にあがったり、かと思えばすごく暗い顔をする。
そんなユキをみんなが心配していたとき、それはおこった。


「ユキ、保健室行ったら?」

ハナが心配そうにユキを見る。

「無理〜っ、次の授業、抜けられないからっ」

ほんとうは、保健室でぐっすり寝たかった。

連日の受験勉強のための徹夜で、ユキはストレスと疲労ののち、今にも熱が出そうだった。

「う〜だめだめ!」

うたた寝してしまいそうになる自分に言い聞かせるユキ。

「あと休み時間5分あるね、一服・・・」

そういってよろよろと屋上へ行こうとするユキを見て、ハナははっとしてユキをとめた。

「ニコチンの力は借りちゃダメっ・!」
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