切ねぇよ
だが、勇気を出してリュウタはユキに駆け寄った。
「なげやりになんなよ‥」
ユキは怯えたようにびくっと体を震わせ後退りした。
「煙草とか、クスリと一緒でハマったら終わりだぜ?他のことでストレス解消しよーぜ、たとえば…森林浴とか♪」
リュウタは両手をひろげてふざけ、雰囲気をやわらかくしようとした…が失敗だった。
「…正直しんどい」
ユキがぼそりとつぶやいた。
「え?」
リュウタが眉をあげる。
「慣れない勉強して!いきたくもない大学行けっていわれて!それでテツヤと別れて!ただでさえ他の人よりスタート遅いのに!」
ユキは言い切ったと言う顔で息をついてからその場にへたりこんでしまった。