虹色箒星

何言ってるんだと理解しがたいと言う視線ではなく、純粋にどういう意味だと尋ねるように続く言葉を待つ彼らに

｢ただ絵を勉強して絵を描くってのはすごく幸せな事だと思うんです。
だけどそれは生きる為にお金を稼ぐとは別の事で、絵だけでお金が稼げない以上私は働かなくてはいけないんです。
外では、正直まだ男の人が怖いんですが、青山君なら怖くは無いし、青山君の仕事なら何とか私にも出来ると思うんです。
私にも出来る事があるならしなくちゃいけないんです。
ご好意に甘えてばっかりと言うのは間違いだし、茜ちゃんが言うように私もそろそろ変わらなくちゃいけないと思うんです｣

｢天宮?｣