―愛束縛―
アタシ 三上鈴
18才の夏で 綾川鈴になりました
アタシ達の結婚式には アタシの知らないお偉い様達がたくさんやって来た
アタシは結婚式で始めて太一の両親に会った
太一の両親は 海外を飛び回るとても忙しい人達で 結婚式が済むと挨拶を交わす間も無く 外国に飛んで行った
「まあ…いつもの事だから気にしないで」
「アタシ ほとんど話してないんだけど…」
「まあ次に会うのは葬式ぐらいなもんだろ…」
「そんなに忙しいんだ…太一の両親って」
「ああ…俺の父さん 綾川建設の社長だからな…」
「エエ~!!!」
綾川建設は全国でも有名な 日本で知らない人はいないっていうぐらい大きな会社だった
「じゃあ太一って…次期社長って事?」
「いちおなっ 俺は継ぐ気はないけど…」
改めて太一の実家には驚いた