―愛束縛―
カラオケに来たのにアタシは歌わなかった
コーヒー一杯飲んで 携帯をいじるだけ
その間 拓海はひとりで歌っていた
それから カラオケ店を出た
出ると雨はまだ降っていた
「これから ドコ行く?」
「どこでもイイよ…」
「鈴が欲しい…」
拓海はアタシの耳元で そう囁いた
アタシ達は歩いて ホテル街に向かった
そして その中でも1番キレイなホテルに入った
ホテルに入る時 拓海はアタシの手を繋いだ
雨は 少し大粒になっていた