―愛束縛―
「ねえ…これって?」
キレイにテープで貼ってある貝殻にも 驚いたけど… アタシがビックリしたのは懐中時計の方だった
「これ 綺麗でしょ?雑貨屋で買ったんだ…」
「たぶんアタシも同じ所で買ってる…」
アタシは腕に着けていた時計を見せた
「同じじゃん!」
太一も驚くはずだ…
太一の持ってる懐中時計も アタシの着けてる時計も 同じすりガラスで出来ていて 同じような文字で時刻が刻まれてあったからだ
「これ買った雑貨屋って…もしかして兄弟でやってて お兄さんはドレッドヘアーの長身の人じゃない?」
「兄弟でやってるのか分からないけど…ドレッドヘアーの人はいた」
「やっぱり同じ店だ」
太一はとても嬉しそうに アタシの時計と懐中時計を合わせて見つめていた
「太一!危ないよ 前見て 運転してよ」
chu!
太一は アタシの耳にkissをする
なんだか分からないけど 耳の先が熱かった