―愛束縛―
海岸通りを走ってしばらくすると 太一の家に着いた
ここは 何度来てもスゴイ
門は自動に開くし 門から家までが長く 車で3分ぐらい走らないと家に着かない
家も西洋のお城みたいで…
とにかく 何もかもがスゴイの一言だった
「今日は…ってか いつもだけど俺独りだから 気にしないで」
「うん 分かってる」
アタシ達は玄関を入り 中央の階段を上って 2階の太一の部屋に向かった
「いつも気になるんだけど…どうしてこんな家に畳の部屋なの?」
「畳の香りが好きだから… 鈴 何か飲む?」
「ホットミルクが飲みたい」
「子どもみたいだね 」
太一は少し笑って 部屋を出た