―愛束縛―
だけど…そのギャップが受け付けなかった
1度だけ SEXした
普段あんなに体育会系の誠二が SEXの時になるとネコみたいにゴロゴロ喉を鳴らして甘えるのだ
… かなり引いた
それ以来SEXしてないし デートさえしてない
なのにメールで“鈴がいないとダメなんだ…”って
別に…別れる理由はなかった
デメリットがあるワケではなかったし…
それよりも 誠二に取り巻くいろんな娘の意外な話しが聞けるし…
それに1対1で勉強教えてもらえるし
で、楽しいからまだ付き合ってる
そんな事を考えながら アタシは外を見つめていた
一台の赤のスポーツカーが校門の近くに止まった
そのスポーツカーの持ち主が3番目の彼氏の太一(28)だった
まだ授業30分あるのに…
まっいいか いつもの事だし…
太一はいつも何があっても学校の終り30分前には やって来る
「おい 三上!外ばっかり見てんなよ」
誠二がアタシの髪をクシャクシャにする そしてポンと軽く優しく叩いた
アタシはすかさずクシャクシャになった髪を整えた