―愛束縛―


アタシは手紙を机の引き出しにしまい 少しの荷物を持ち 家を出た



「一緒に帰ろう」

寒い中 門の外で待っていた太一が微笑む

「寒いのに」



太一とアタシは車に乗り 太一の家に向かった




「今日は疲れたでしょ?ゆっくり休んだ方がイイ」

太一の家に着いて 太一の部屋に入ると 太一は布団を敷いた




「太一…ひとりはイヤだ」





太一は腕枕をして 背中をリズム良くトントンとたたいてくれた


アタシが幼い時には 母さんが子守歌を歌いながら背中をトントンたたいて寝させくれたのと同じ…


アタシは太一の温もりの中で眠りについた

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