―愛束縛―


「もしもし…アタシ…」


「今…大丈夫かな?会いたいんだ…」


「あ…うん 少しなら…」


「じゃあ…いつもの公園で待ってるから」

「分かった…」




簡単な会話…





それからアタシはいつもの公園の出入り口で石の上に座って拓海が来るのを待った


10分ほどすると 拓海が煙草を吸いながら歩いてやって来た

「元気?」
拓海はいつもと変わらない太陽のような笑顔だったけど どことなく元気がなさそうだった


「鈴…大変だったんだね お母さん亡くなったんでしょ?大丈夫?」


「うん 大丈夫だよ…どうして知ってるの?この前もアタシの家に行ってたけど…どうして?」


「鈴に話さないといけない事があるんだ…」


「…何?」


「俺のお袋と鈴のお父さんできてるんだ…」




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