―愛束縛―
アタシは家に向かった ほんの1・2日見ないだけでアタシの家じゃないみたいだった…
「ただいま…」
静か過ぎる家…
両親の口喧嘩がある方がまだマシだ…
「おっ 鈴…お帰り」
「父さん 退学届もらったんだ…書類書いてハンコ押して欲しいんだけど」
「ずいぶん早いんだな… “こう”と決めたら実行に移すの 母さんそっくりだ…」
「そうかもね…」
「ところで アパートとバイトは決まったのか?」
「まだまだだよ…なかなか バイトは高校生だからあんまり良いトコないし…」
「鈴が決めた事だ…良く考えなさい」
「うん 分かってる」
それからアタシは父さんに退学届を書いてもらった後 他愛ない話しをして 家を出た
いざ 外に出たものの アタシには行くあてがない事を思い知らされた