先輩彼女
【2】恋の始まり
そんなチクチクとモヤモヤを抱えて、私たちはいつもの居酒屋に行った。
「遅くなりました」
そう言って入って行った。
「おっ、やっと来たな!
待ってたぞ!」
松本くん、人気だな。
苦しい…
「松本!ここに座れ~」
「あっ、俺後ろの方でいいですよ!」
「なんだ~せっかく空けておいたのにな~」
「すいません。
先輩、隣良いですか?」
「えっ?」
「せっかく来たんですから、座りましょ?」
「あ、うん」
松本くんの優しさにおどおどする私。
「先輩、何飲みますか?」
「私、お酒弱いからウーロン茶でいいよ」
「先輩、お酒弱いんですか?」
「うん、まあね」
「意外ですね。めっちゃ強いと思ってました」
そうなのかな…
顔に似合わず意外と弱いんだけどね。
酔ったら何するか分からないし。