先輩彼女
仕事であっても、私に話しかけてくれる彼を見て、
他の人とは違う何かを感じた。
きっとこれは恋だ。
「俺も、大学入ってからは、ある女性の人に夢中で
誰とも付き合ってません。
俺は、その人を振り向かせる為にこの会社に入ったんです。」
私の前で好きな人の話なんてしないで…
苦しいよ…
もう、あなたのこと好きって分かっちゃったから…
「その女の人は幸せだね!
いつまでも想われてて。
あたしもそんな恋してみたいな」
「ちょっと外出ませんか?」
「いいの?
君たちの歓迎会だよ?」
「いいんです。俺、あまりこういうの好きじゃないんで」
「そっか」
「じゃ、行きましょうか」
「うん」
「部長、ちょっと酔っちゃったんで外の空気吸ってきますね」
「早めに帰って来いよ~
お前達の歓迎会なんだからな~」
それから、松本くんは部長に軽く会釈して外に出た。
私もトイレに行く振りして、外に出た。