先輩彼女
みんなと一緒に行動したくない私は、もう少し、仕事する事にした。
「ごめんだけど、先に行っててくれるかな。
私、まだキリ付かなくてさ」
同期の唯一話す川崎真央。
森田さんの指導係。
「分かった。多分いつもの居酒屋だから、早めに来てね!」
「うん」
「じゃ、またあとで」
彼女だけかな?会社で話すの。
それだけ私が人間付き合いが苦手ってこと。
彼のせいで何もかも信用できなくなってしまった…
まあ、話しかけられれば話すけど。
「あれっ?先輩行かないんですか?」
心配した松本君が私に話しかけてきた。
「私後から行くから先に行ってて」
さすがにみんなと一緒に行きたくないから先に行って欲しいなんて、
口が裂けても言えないね。
「じゃあ、俺も先輩と一緒に行きます!」
「いいよ、歓迎会なのに主役がいないんじゃ話にならないしね。
だから、先に行ってていいよ」
「ダメです!それじゃあ先輩が1人になっちゃうじゃないですか」
私はそれを望んでんだけどな。