不良なお嬢様


紫のチュニックに、黒のミニパン
それと、薄いピンク色のモノを羽織った
メイクも昔していたように濃いめにして………


「……ゃっぱギャバ嬢…」


鏡に写る自分を見てボソッと呟く
後は髪を軽く巻いて出来上がり
璃里が来るまで後数分あるなぁ………


「テレビでも見ますか」


ピッ
わたしは、テレビをつけチャンネルを変えてゆく

…がわたしの手が止まり、目を見開いた


「………何よ…コレ…………」

『――…つい先日、大手企業会社七瀬グループの次女"七瀬愉羅"さんが家を出ていったきり行方不明となっています。警察は、誘拐の可能性もあるとして周辺を捜索中です。これに対して……―』


テレビから聞こえるレポーターの声をわたしは呆然と聞いていた

"行方不明"?"誘拐"……???
……フザケテル

ブチッ

テレビの電源を乱暴に切り、チャンネルを投げる


「何なのよ……意味分かんないっっ!!!!!!!!」


~~~~♪♪

わたしが叫んだのとほぼ同時に音楽が鳴り響いた






< 23 / 65 >

この作品をシェア

pagetop