不良なお嬢様
ガチャっ
「………アナタ?どうかしたの???」
「母さん!!!愉羅が出ていくと言ったんだ!!!」
リビングへ入ると、早速母親に愚痴る父親
そこには、兄さんと姉さんが居た
兄さんと姉さんは、茶髪に黒い瞳
わたしだけが、皆と違う
「まぁ!!?何てコト言うの?!!」
「もうこんな生活嫌なの!!!わたしは、兄さんや姉さんのようにはならない!!!!!!!」
「何て口の聞き方!!直しなさい!!!!」
パチン
かわいた音が部屋に響いた
「わたしは、あんたらの言う通りにはならない!!!!こんな家、今すぐ出てってやる!!!!!」
「愉羅っ!!!!」
父親の叫ぶ声が聞こえたが、無視して自分の部屋へと入る
荷物を持ち、窓を開けて身を乗り出した
「………バイバイ…兄さん、姉さん………」
わたしは、勢いよく身を乗り出し外へと飛び出し駅へと足早に向かう
もう、わたしは七瀬愉羅じゃない
今日から、美夜薇(ミヤビ)愉羅よ………