妄想哀歌[短編集]
たった3つの季節で こうも変わる
季節が変えたのかも知れない
1日1日、素敵になる君を見ていた
変わっていく君を
けど
それは変われない俺をひどく傷付けた
もう近いのかも知れない
今夜切り出そう。
不本意にも温めていた最後のコトバ
今夜切り出そう。
君への最後のオヤスミ
今夜切り出そう。
まだ終わりまで少し時間はあるから、
「明日、大事な話があるから」
「わかった」
違う 『わかっていた』
そうだろうと 確信に近いものがあった
最後の声になるかも知れない。
今日だけは疑似恋愛でもいいから
もっとお喋りをしよう
あの時に戻ったように
君を愛してる。