妄想哀歌[短編集]
妄想恋歌-男は自らを慰めはじめる-
僕には好きな人がいる。
けど、こんな僕には不釣り合いだろう
彼女は素敵なんだ
こんな僕にも優しいんだ
見た目はギャルっぽい
茶髪で髪はくるくる巻いてあるし
ミニスカに化粧もする。
でも、頭はいいんだ
テストはいつも学年で10番前後
僕は馬鹿だし
すごく遠い存在に感じる。
まあ、はっきり言うと[苦手]な部類の人
でも、こんな僕にも優しいんだ。
「佐々木くん、ハンカチ落としたよ?」
優しかった可愛かった
僕は2次元にしか興味がなかった。
でも、彼女に声をかけられた日から3次も大丈夫なんじゃないかな、って
その日から胸の奥が熱くて
けど顔は悪い、頭も悪い、勉強も運動もダメだし、取り柄がない