奇跡
(プロローグ)




大輝・・・



大輝とは卓球で知り合ったんだね。



だいきのやさしさに 
 
どんどんひかれていった。  




だけど、大輝はスポーツ万能で


かっこよくて・・・

何でも完璧だったから・・・



こんなのかなうはず無いって思ってた。 




だけど、そんな私に



大輝は「好きだ」って言ってくれたよね。 



たった3文字の短い言葉だったけど

私には100文字ぐらいにして


伝わってきたよ。  


私が泣いているとき

大輝は優しく頭をなでてくれたね。

卓球の時もいつも一緒になって
 
教えてくれた。


私はそんな大輝が大好きだった。




大輝がガンになって、すっごい悲しかった。

こんなにも近くにいるのに

何にも出来ないって・・・

大輝がこんなにも苦しんでるのにって・・・

自分が自分で情けなかった。



だけど、私達は奇跡を信じたよね。 


絶対2人で生きるって・・・
           







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