月から堕ちたアリス
「…何で普通に考えたらお年寄りだと思うんだ…??本物を見るまで何も見当付かねぇだろ…」
『………。』
「………。」
あたしとラビは1人で考え込んでいるルビーを呆れ顔で見つめた。
「…な、何だよ??何じろじろ見てんだよ?!何で普通お年寄りって思うかくらいちゃんと分かってるからな!!!!」
『………。』
「………。」
「………お前等…その人をバカにしたような薄ら笑いは何だ…??」
『(…ちょっと奥さん聞きました〜??あの子さっき自分が思ってたこと無意識に口に出してたの気付いてないらしいわよ??)』
「(…ええ、この耳でしかと聞きましたわ。その上完全な自爆発言までして…。それにあの子、典型的なバカだったのね!!)」
あたしとラビはヒソヒソと奥さん口調でそう話した。
「…………おい。全部聞こえてんだよてめぇ等…。」
こうしてあたし達の中でルビーのバカキャラとしての地位は確立したのだった。