月から堕ちたアリス
「君は1人で畑仕事??」

「お姉ちゃん達みたいに色々なところへ行くのには凄い憧れるけど……オイラ、将来は家の農家継がなきゃいけないからっ!!」

「そっかー偉いねー。」

「へへっ。」



少年は照れ臭そうに笑った。































「アルト、何してるんだ??」

「あっ、父ちゃん!!」



1人の男性がこちらにやって来た。


この子のお父さんなのか。



「…ん??あなた方は??」

『こんにちは。あたし達は旅の者で、たった今この村に到着したところなんです。』

「旅の方だったのですか。さぞお疲れでしょう。大したもてなしはできませんが、よろしければこの村に少し寄っていかれませんか??」



あたし達3人は顔を見合わせる。


折角だし、あたしの記憶について何か情報があるか色々な人の話を聞きたいし…



『ご迷惑でなければ、是非!!』

「いえ、大丈夫ですよ。それでは、村長のところへ参りましょう。アルトも一緒に来なさい。」

「うんっ!!」



あたし達はアルトのお父さんに連れられて、村長のもとへ向かった。
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