月から堕ちたアリス
「ここです。」



村長の家は村の1番奥にあった。


そこに向かう途中、あたし達に興味津々な様子の村の人達に色々話しかけられた。



この村はみんな凄いフレンドリーなんだなー。



「先に村長に報告してきますので、ここで少し待っていて下さい。」



アルトのお父さんとアルトは先に村長の家へ入っていった。



『良い村で良かったね。』

「とりあえず、今のところ危険は無さそうかな。」

「………。」

『…どうしたの??ルビー。』



あたしはさっきから押し黙っているルビーにそう言う。



「………感じねぇか??」

『は??何を??』

「さっきから何だか妙な気配がしやがる…。」

『えっ?!』

「…どういうことだ??」

「分からねぇ…が、俺の勘が何かがいると言ってる…。」



真剣な顔で辺りの様子を探るルビー。



その様子からして冗談では無さそうだ。





ま…マジで何かいるの……??!!
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