月から堕ちたアリス
やはり先程の攻撃が効いたらしく、ラビの表情は辛そうだ。


このままじゃ、ラビがまたやられるのは時間の問題…!!





そんなことを考えている内に、ルビーがあたしの目の前に飛んできて人間の姿に戻った。



ルビーは鋭い目でジッとあたしのことを見つめる。



『………何……?!』

「…………。」



な…何なの〜??!!


いきなり来てそんな睨まなくたって良いでしょ!!


ってか何か言ってよ?!



「…おいお前。」

『だ、だから何?!』

「……ちょっと力貸せ。」

『…へっ??』

「一度しか言わねぇからよく聞けよ?!」



そう言ってルビーはあたしの首に“護龍”をかける。


まだ理解しきれていないあたしにルビーは説明を始めた。
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