月から堕ちたアリス
そして“護龍”による結界を張ってすぐ、シチビの放った白い炎があたし達に襲い掛かる。





「突っ込むぞ!!」

『…きゃっ…!!!!』



あたしは目を瞑り、小さく悲鳴をあげた。





――しかし、身体は熱くも何ともない。





恐る恐る目を開くと、何と、白い炎があたし達の周りの青い光のベールに沿ってあたし達を避けていたのだ。



『…わぁ…す…すごっ………』

「まだだ!!集中を切らすんじゃねぇ!!今俺達は奴の炎に直撃してんだ。今この結界がとけたら、俺達は2人揃って丸焦げだぞ??!!」



うぅわぁっ!!


マジで??!!


それは勘弁っ!!!!





あたしは必死に“護龍”に神経を集中させた。
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