月から堕ちたアリス
「私達は“光宝”に頼りきった生活で大事なことを忘れていたんです。“努力する”ということを…。あなた方やアルトを見て思い出しました。」

「これからは“光宝”だけに頼らず、自分達でも努力して火や光を使えるようにしたいと思うのですじゃ。“光宝”とわし等の力を合わせて、“世界一の光の村”にしていくつもりですじゃ!!」

『素敵!!それなら世界一になれそう!!』

「じゃあ今日は、“世界一の光の村”へ向けてのスタートラインだね。」

「…とりあえず腹減った。」

「よぉーし!!それなら、旅のお方へのお礼とラルゴ村の新たなスタートのお祝いを兼ねて今日は宴じゃ〜!!!!広場へ食料を運ぶんじゃ〜!!」

「「「「「お〜!!!!」」」」」



こうして宴が始まった。



ラビが木と木を擦り合わせる原始的な火の起こし方を教えていたり(“超力”使用、……せこいっ!!!!)、


ルビーが火術を教えていたり(説明が大雑把過ぎ!!それじゃ誰も理解できんわ!!)、


あたしは発展した街、モデラートへの道を教えたり(ってかこれが1番確実でしょ?!)…



そんなこんなで、村の人達とたくさん話してたくさん笑う。





『何だか…“光宝”の光だけじゃなくて、みんなの中の光も取り戻せたみたいだね!!』

「うん!!」

「あぁ…!!」





あたし達は楽しい夜を過ごしたのだった。
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