月から堕ちたアリス
「で、その“ジョーカー”のメンバーの名は確か、サン、ルナ、ダーク、…そしてライト。仮に奴の言ってることが本当だとしたら…」

『あいつが、“ジョーカー”のライト…?!』

「それならあの凄まじい力にも納得がいく。でも問題は、今までその存在を消していたライトが何で今頃になって出てきたのか…かつてワンダーランドを守っていたハズなのに何で崩壊させようとしているのか、ってことだ。」



…あーもう…


本当分かんないことだらけだな。



「これ以上は俺達にも分からないよ。あとはアリスの記憶を探すくらいしか、真相を掴む手段は無いかな。」

『何にせよ、やっぱりそれが1番最優先だね!!…って言っても、勘で進む以外手掛かりなんて無いんだけどね〜。』



これが厄介だな、全く。



「…そういやぁ、歴史関係で有名なダイヤの国には“大図書館”っていうところがあったハズだ。そこの書物なら“ジョーカー”とか昔のことを詳しく調べられるかもしれねぇ。」

『そうなんだ!!』

「まぁ俺は一度も利用したことなかったけどな!!」



……………やっぱりか。


今のルビーがそれを物語っているよね。



『…じゃあダイヤの国に行ったときはまずその“大図書館”に行ってみよう!!』



あたし達の意見はまとまり、ひとまずこのことは保留することにした。
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