月から堕ちたアリス
*Clover-3*

賞品、驚く。

『街だぁ〜!!』



あたし達はラルゴ村から、数日間野宿をしながら北へ進んだ。


そしてやっと着いたのがここ、アンダンテ。


モデラートほどではないが、それなりに栄えた様子の街だ。



「良かったー普通の街に着けて。」

『久しぶりにちゃんとした場所で休めるよー。』



あたしは涙ながらに言う。


ここんとこ野宿ばっかだったからかなり嬉しい。















「いよいよお披露目かぁ〜!!」

「今回も優勝はさぞ豪華な賞品なんだろうな!!」










街中でたくさんの人達のそんな会話が耳に入る。



『??』



何かコンテストでもあるのかなぁ…??



「…とりあえず腹減った。」

『ルビーっていつもそれ言うよね。口癖??』

「減ったもんは仕方ねぇだろ。」

「俺も疲れたし、休憩がてらどこかでご飯にしようか。」

『賛成〜!!』



あたし達は適当にお店に入って食事をとることにした。
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