月から堕ちたアリス
『むぐっ…?!』



急に大声を出したあたしに、ラビとルビーが周りの視線を気にして両側からあたしの口を手で塞ぐ。



そして周りの人にあははー、と愛想笑いをしている。



周りの人は怪訝そうな顔をしたが、すぐにまたモニターに視線を戻した。



「てめぇ急に大声出すな!!恥ずかしいじゃねぇか!!」

『あ…あれ……』

「??優勝賞品がどうかした??」





優勝賞品としてモニターに映されているもの。



それは、クローバーの形をしたキラキラ輝くプリズムのようなものだった。



間違いようがない。





『あれ………あたしの記憶だよ…。』



あたし達3人の間で一瞬時が止まる。



――そして…










「「何いぃ〜〜〜〜〜???!!!」」



あたし達は再び周りの人から注目を浴びることになった。
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