月から堕ちたアリス
『どどどどどーしよう?!駄目じゃん!!あれって駄目じゃん!!何であたしの記憶があんなところに??!!』

「落ち着いてアリス!!本当にあれが記憶なの??ってか何で知ってるの??」

『夢に…出てきた…。』

「夢だと?!そんな確証のねぇもんで…」

『あれはただの夢じゃなかったもん!!チェシャ猫っていうのが出てきて…!!』



あれが意味の無い夢だったとはどうしても思えない。





「謎の材質でできたクローバーの形のダイヤモンドのような結晶!!しかし未だかつてこのようなものはこれ以外に見付かっておりません!!今正に世界でたった1つしかない貴重なものなのです!!」



そりゃそうだ!!


人の記憶なんてそうそう具現化して転がってる訳無いもん。



「とにかく、もっと近くで確かめることできないかな…??」

『じゃあ後であの司会の人に交渉してみよう!!』





そして――





「以上を持ちまして、第二回武闘大会の優勝賞品お披露目を終了致します。武闘大会も是非観にいらして下さい。ではまた次回お会いしましょう!!」



絶妙のタイミングでお披露目会はお開きとなった。
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