月から堕ちたアリス
「彼の名はスピネル=クォーツ。ハートの女王直属の部下で風の剣を操る。その剣の腕前は天才的だよ。こんなローカルな大会じゃなくてもっと世界的な武闘大会でその名を轟かせている、その世界では最も有名な剣使いだ。」
『そ、そんな人にあたし達命狙われてる訳?!』
「命を狙われてる…??どういうことだ??」
あたし達はフラットに今の自分達の状況を説明した。
ハートの女王を倒す旅に出ていること。
倒す力を取り戻すために、女王によって散りばめられてしまったあたし自身の記憶を探し集めていること。
その記憶が武闘大会の優勝賞品であること。
女王がそんなあたし達の存在に気付いてあたし達を消すために、スピネルをこの大会へ刺客として送り込んできたこと。
「…そうだったのか。まさか君達がね。アリスに記憶を返してあげたいのは山々だが、優勝賞品として公に発表してしまった今、やはり自分達の手で優勝して手に入れるしか方法はないな。」
「だろうね。」
「覚悟を決めてここまで来ちまったんだ。どっちにしろもう後戻りはできねぇだろ。」
確かにそうだ。
もう本当にやるしかない。
どんな相手が出てきても、あのスピネルが相手だとしても…
あたし達は優勝するしかない…!!
『そ、そんな人にあたし達命狙われてる訳?!』
「命を狙われてる…??どういうことだ??」
あたし達はフラットに今の自分達の状況を説明した。
ハートの女王を倒す旅に出ていること。
倒す力を取り戻すために、女王によって散りばめられてしまったあたし自身の記憶を探し集めていること。
その記憶が武闘大会の優勝賞品であること。
女王がそんなあたし達の存在に気付いてあたし達を消すために、スピネルをこの大会へ刺客として送り込んできたこと。
「…そうだったのか。まさか君達がね。アリスに記憶を返してあげたいのは山々だが、優勝賞品として公に発表してしまった今、やはり自分達の手で優勝して手に入れるしか方法はないな。」
「だろうね。」
「覚悟を決めてここまで来ちまったんだ。どっちにしろもう後戻りはできねぇだろ。」
確かにそうだ。
もう本当にやるしかない。
どんな相手が出てきても、あのスピネルが相手だとしても…
あたし達は優勝するしかない…!!