月から堕ちたアリス
「「「たああぁっ!!!!」」」
「……吹っ飛べ!!“爆竜炎”!!!!」
ルビーの放った炎が竜のような形になった。
『な、何あれ?!あんなの見たことないんだけど!!』
「あのバカトカゲ、あんな技も持ってたんだな。」
3兄弟の魔法とルビーの炎が激しくぶつかり合うと、ルビーの炎は3兄弟の魔法をいとも簡単に貫いた。
「「「ひいぃ〜っ!!!!」」」
その炎で3兄弟は吹き飛ばされた。
「これが本物の炎だ…覚えとけ。」
3兄弟は目を回して気絶。
戦闘不能によりあたしたちの勝利。
そして現在に至る。
…それにしても、あっけなかった。
まだ開始してから3分くらいなのに試合終わっちゃったよ!!
あたしの心配は一体??!!
でも、この調子だと優勝もどうにかなるかも…!!
『ってかルビー!!何あの技?!』
「半竜族伝統の技だ。面倒だから一気に終わらせてやった。」
「小さい子ども相手でも容赦無いんだな…」
「こういう場に出てきてる時点であいつらも覚悟はできてんだろ??いちいち情けかけてたら優勝なんかできねぇだろーが!!!!」
『まぁ…正論だよね。誰が相手だろうと、ここは心を鬼にして勝ち進まなきゃ!!』
「とりあえずアリスの記憶を取り戻すのが優先だし、この調子で絶対優勝しよう!!」
こうしてあたし達はルビーとラビの活躍により、その後も順調に試合に勝ち続けていった。