月から堕ちたアリス
それからというものの、兄弟は私に“アリス”との思い出を語り出した。
そんなこと話されてもあたしは思い出せる訳無い。
だってあたしは2人が思ってる“アリス”じゃないんだから。
完全にあたし間違えられてるってば。
『…ねぇ、パーティーはそろそろお開きに…』
「何を言うんだアリス??久々の再会じゃないか!!積もる話もあることだし、今日は語り明かそう。」
「それでそのまま明日のお茶会に突入すれば問題無いよー!!」
「うんうん、その通りだ。」
『何言ってんの!!!!積もる話なんて無いし問題大有りだよ!!!!』
「今のアリスは叫ぶのがマイブームなのかい??」
「じゃあ僕もっ!!出戻りおめでと〜!!!!」
…誰か助けて…
早くこのいかれたお茶会から解放されたい…!!!!
「随分楽しそうだね。」
――この声はっ!!!!
あたしは声のした方を勢いよく振り返った。
そこにいたのはあたしをこんな状況に引きずり込ませた張本人――
「どう??アリス。この世界は。」
『――白兎っ!!!!』
神社で会ったあの少年だった。
そんなこと話されてもあたしは思い出せる訳無い。
だってあたしは2人が思ってる“アリス”じゃないんだから。
完全にあたし間違えられてるってば。
『…ねぇ、パーティーはそろそろお開きに…』
「何を言うんだアリス??久々の再会じゃないか!!積もる話もあることだし、今日は語り明かそう。」
「それでそのまま明日のお茶会に突入すれば問題無いよー!!」
「うんうん、その通りだ。」
『何言ってんの!!!!積もる話なんて無いし問題大有りだよ!!!!』
「今のアリスは叫ぶのがマイブームなのかい??」
「じゃあ僕もっ!!出戻りおめでと〜!!!!」
…誰か助けて…
早くこのいかれたお茶会から解放されたい…!!!!
「随分楽しそうだね。」
――この声はっ!!!!
あたしは声のした方を勢いよく振り返った。
そこにいたのはあたしをこんな状況に引きずり込ませた張本人――
「どう??アリス。この世界は。」
『――白兎っ!!!!』
神社で会ったあの少年だった。