月から堕ちたアリス
「……えぇ〜…それでは、白熱してきたところで試合を始めたいと思います。








――決勝戦、始め!!!!」





試合開始の合図と共に、早くもルビーとスピネルが動き出した。





「ありゃースピネル様も斬りたくて相当うずうずしてたって訳だぜ。」

「面倒なことは全てあたくし達がやりますのに…。


――まぁ、でも…」



ラビはガーベラ、あたしはローズと対峙する。





「こちらはこちらの仕事を全うすることに致しましょうか。女同士仲良くやりましょう??……アリスさん。」

『!!』



あたしの相手はこの人か。

絶対に負けられない…!!





「んじゃー俺とお前で仲良くやる訳だぜ、うさ耳。ここまで来るのに歯ごたえのある奴が全然いなかったんだぜ。…期待してるぜ!!」

「だぜだぜうるさい奴だな。うさ耳じゃなくて俺の名前はラビだ!!覚えとけ!!」

「俺を負かしたら覚えてやってもいいぜ!!うさ耳!!」

「…そうか。じゃあ一生忘れられなくしてやる、ぜ!!!!」



そして、3組それぞれの戦いの火蓋は切って落とされた。
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